Review

物性物理学:磁性トポロジカル物質の進展と展望

Nature 603, 7899 doi: 10.1038/s41586-021-04105-x

磁性トポロジカル物質は、その特性が、磁性スピン配置と結び付いた電子波動関数のトポロジーの影響を強く受ける化合物群である。そうした物質は、完全伝導性のカイラル電子チャネルを保持でき、情報の記憶や制御から、散逸のないスピン輸送や電荷輸送まで、さまざまな用途に使用可能である。本論文で我々は、ランダウ準位を伴わない量子異常ホール効果の理論的予測に始まり、磁性ワイル半金属や反強磁性トポロジカル絶縁体の最近の発見に至る、磁性トポロジカル物質分野で達成された理論的進展と実験的進展を概説する。我々はまた、あらゆる磁気対称群の表現とトポロジーの作表に初めてつながった最近の理論的進展の概要を述べる。さらに、チャーン絶縁体、ワイル磁性半金属やディラック磁性半金属、一連のアクシオン相や高次トポロジカル相を実現したいくつかの実験について説明し、今後の展望を概観する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度