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構造生物学:オオムギ葉緑体のPSI–NDH超複合体の構造
Nature 601, 7894 doi: 10.1038/s41586-021-04277-6
葉緑体のNDH(NADH dehydrogenase-like)複合体は、少なくとも29個のサブユニットで構成されていて、光化学系I(PSI)の循環的電子伝達(CET)を仲介する重要な役割を担っている。NDH複合体はPSIと結合してPSI–NDH超複合体を形成し、その機能を果たしている。今回我々は、オオムギ(Hordeum vulgare)由来のPSI–NDH超複合体のクライオ電子顕微鏡構造を報告する。この構造から、PSI–NDH超複合体が2個のPSI–LHCI(light-harvesting complex I)サブ複合体と1個のNDH複合体で構成されていることが分かった。単量体であるLHCIタンパク質Lhca5とLhca6の2つが、2個のPSI複合体のNDHへの結合を仲介している。植物の葉緑体特異的な10個のNDHサブユニットの存在が示され、その正確な位置だけでなくNDHの他のサブユニットとの相互作用も明らかになった。総合するとこれらの知見は、PSI–NDHに依存したCETの機能と調節について、さらなる研究のための構造的基盤を提供するものだ。

