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発生生物学:原腸形成中のヒト胚の単一細胞トランスクリプトームの特性解析
Nature 600, 7888 doi: 10.1038/s41586-021-04158-y
原腸形成は、全ての多細胞動物の基本的な過程であり、これによって基本的なボディープランが最初に定められる。原腸形成は、空間的なパターン形成と協調した細胞多様性を生み出すのに極めて重要である。ヒトでは、原腸形成は受精後3週目に起こる。ヒトでのこの過程に関する知識は比較的限られており、主に歴史的な標本、実験モデル、あるいはごく最近ではin vitroの培養試料に基づいている。今回我々は、受精後16~19日の間の発生段階に相当する、原腸形成中の1つのヒト胚全体の単一細胞転写プロファイルを、空間的に分解して特徴を明らかにした。そしてこれらのデータを用いて、存在する細胞タイプを解析し、他のモデル系との比較を行った。その結果、多能性の胚盤葉上層に加えて、始原生殖細胞、赤血球、さまざまな中胚葉や内胚葉の細胞タイプが特定された。このデータセットから、ヒトの発生の重要だが直接的研究が難しい発生段階を独特な視点で垣間見ることができる。この特性解析は、他のモデル系での実験を解釈するための新たな文脈を提供し、in vitroでのヒト細胞の分化誘導を導くための貴重な情報資源となる。

