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古生物学:チリの亜南極地域で発見された移行期の曲竜類の風変わりな尾の武器

Nature 600, 7888 doi: 10.1038/s41586-021-04147-1

装甲を持つ恐竜(装盾類)は、剣竜類の対をなす棘や、進化した曲竜類(鎧竜類)の重いこん棒状の構造など、尾に特殊化した武器を進化させたことでよく知られている。ゴンドワナ大陸南部で発見される装甲恐竜は希少で謎が多いが、おそらくは曲竜類の最初期の系統を含むと考えられる。本論文では、生物地理学的に西南極と関連する、チリ最南端マガジャネスで発見された、後期白亜紀の小型(全長約2 m)の装甲恐竜の、ほぼ完全で部分的に関節がつながった骨格について報告する。この新属新種Stegouros elengassenは、尾の遠位半分を覆う7対の側方に突出した皮骨で形成された、ヤシやシダの葉状の平たい構造という、他の恐竜に類のない大きな尾の武器を進化させた。Stegourosには、曲竜類の頭蓋形質が認められるが、頭蓋後方の骨格は概して祖先的であり、剣竜類様の形質も見られた。系統発生学的解析の結果、Stegourosは曲竜類に位置付けられた。具体的には、Stegourosは、オーストラリアのクンバラサウルス(Kunbarrasaurus)および南極のアンタークトペルタ(Antarctopelta)に近縁で、これらと共に、他の全ての曲竜類から最初に分岐したゴンドワナ大陸の曲竜類クレードを形成する。アンタークトペルタに見られる大きな皮骨と特殊化した尾椎は、この恐竜がStegourosに似た尾の武器を有していたことを示唆している。我々は、Stegourosの最初の祖先およびその全ての子孫を含むが、アンキロサウルス(Ankylosaurus)は含まない、新たなクレード「Parankylosauria」を提案する。

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