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気候科学:CO2の増加による全球の光合成量の過去の増大に対する制約条件

Nature 600, 7888 doi: 10.1038/s41586-021-04096-9

全球の陸域炭素シンクは増大しており、10年ごとに大気中へ放出される人為起源のCO2の約3分の1を相殺しているため、大気中のCO2の増加を遅くする役割を果たしている。CO2によって誘発される全球の光合成量の長期的な増大は、CO2肥沃化と呼ばれる過程で、これが現在の陸域炭素シンクの大きな割合を占めていると示唆されている。しかし、大気中のCO2濃度の増大の結果としての光合成量の過去の増大の大きさは、長期的な代理指標による見積もりと陸域生物圏モデルによる見積もりで1桁異なっている。今回我々は、陸域生物圏モデルと全球炭素収支の見積もりを組み合わせた新たな制約条件を特定することによって、全球の光合成量に対する過去のCO2の影響を定量化した。分析の結果、CO2肥沃化によって、全球の年間光合成量が、1981〜2020年に11.85 ± 1.4%、すなわち13.98 ± 1.63ペタグラム炭素(平均± 95%信頼区間)増大したことが示唆された。今回の結果は、全球のCO2に対する光合成量の過去の感度の見積もりの矛盾を解消するのに役立ち、人為起源の排出が世界中の生態系に及ぼしてきた影響の大きさを浮き彫りにしている。

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