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神経科学:神経毒性を持つ反応性アストロサイトは飽和脂質を介して細胞死を誘導する

Nature 599, 7883 doi: 10.1038/s41586-021-03960-y

アストロサイトは疾患や損傷に対する中枢神経系の応答を調節しており、神経変性疾患ではニューロンを能動的に殺傷すると考えられている。今回我々は、長らく探し求められていたアストロサイト由来毒性因子の構成要素の1つを単離するための手法を報告する。重要なことに、APOEやAPOJの脂質粒子に含まれるタンパク質ではなく飽和脂質が、アストロサイト誘導性の毒性を仲介していることが明らかになった。飽和脂質合成酵素であるELOVL1をアストロサイト特異的にノックアウトして、長鎖飽和脂質が形成されないようにすると、in vitroや急性軸索損傷in vivoモデルにおいてアストロサイトを介した毒性が軽減された。これらの結果は、中枢神経系においてアストロサイトがニューロンを殺傷する機構を示唆している。

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