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生態学:花粉媒介者は顕花植物の多様性維持に寄与する

Nature 597, 7878 doi: 10.1038/s41586-021-03890-9

多様な群集の維持では、希少種に有利に働く機構がカギとなる。顕花植物の生物多様性を保全するための最も重要な課題の1つに、植物と花粉媒介者の間の相互作用が希少種の維持にどう寄与しているのかを解明することがある。今回我々は、植物–花粉媒介者ネットワークおよび種間の花粉移動ネットワークと花の機能形質を統合した系統発生学的な構造方程式モデリングを用い、花粉媒介者利用におけるニッチ分割と非対称的な促進作用が、生物多様性ホットスポット内でより希少な種に適応度の優位性を与えることを示す。同時に開花する種は花の形質によって花粉媒介者を選別しており、より希少な種では花粉媒介者の専門化がより高度で、その結果、受粉を介した雌雄の適応度は、個体数の多い種よりも希少種で高くなることが分かった。植物が花粉媒介者資源を共有する場合には、花粉輸送動態による非対称的な促進作用が、より個体数の多い種を犠牲にしてより希少な種に利益をもたらし、別の多様性促進機構として働く。我々の結果は、生殖に影響を与える群落規模の植物–花粉媒介者相互作用が、生物多様性の維持に重要であることを強調している。

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