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生態学:複数の農薬が相乗的に相互作用してハナバチの死亡率を上昇させる

Nature 596, 7872 doi: 10.1038/s41586-021-03787-7

広範に報告されている花粉媒介者の減少に関する世界的な懸念の高まりによって、ハナバチの個体群に対しそれぞれが単独で有害となる人為的ストレッサーがいくつか明らかになっている。これらのストレッサー間の相乗的な相互作用は、そうしたストレッサーによる環境的影響を大きく増幅させる可能性があり、そのため、花粉媒介者の健康の改善を目指す政策決定に重要な意味を持つと考えられる。今回我々は、こうした脅威の規模を定量的に評価する目的で、農薬、栄養的ストレッサー、寄生虫のさまざまな組み合わせにハナバチを曝露させた90件の研究に由来する356の相互作用効果量のメタ解析を行った。その結果、ハナバチの死亡率に対する、複数のストレッサー間の全体的な相乗的影響が明らかになった。ハナバチの死亡率に関するサブグループ解析から、ハナバチが野外の現実的なレベルで複数の農薬に曝露された場合に相乗作用が見られることを示す強力な証拠が得られたが、ハナバチが寄生虫や栄養的ストレッサーに曝露された場合は、それらの相互作用は相加的な期待値を超えるものではなかった。適応度の代理指標、行動、寄生虫量、免疫応答に対する全ての相互作用的な影響は、相加的または拮抗的のいずれかであったことから、観測されたような、ハナバチの死亡率に対する相乗的相互作用を駆動していると考えられる機序は依然として不明である。農薬への曝露リスクの相加的影響を想定した環境リスク評価計画は、ハナバチの死亡率に対する人為的ストレッサーの相互作用的影響を過小評価している可能性があり、持続可能な農業を支える重要な生態系サービスを提供している花粉媒介者の保護には成功しないと考えられる。

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