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構造生物学:血液脳関門脂質輸送体MFSD2Aの構造と輸送機構

Nature 596, 7872 doi: 10.1038/s41586-021-03782-y

MFSD2Aは、ナトリウム依存性リゾホスファチジルコリン共輸送体で、脳の発達や活動能力に不可欠なドコサヘキサエン酸の脳への取り込みに関わっている。MFSD2Aに影響する変異は、小頭症症候群の原因となる。MFSD2Aの脂質輸送能力はまた、血液脳関門を調節するためのトランスサイトーシス阻害剤としての機能の基盤となっている重要な機構である。そのため、MFSD2Aは、薬剤送達のための血液脳関門の透過性調整を行うための標的として関心を集めている。今回我々は、マウスMFSD2Aのクライオ電子顕微鏡構造を報告する。我々の得た構造から、この重要な輸送体の構造が明確になり、その独自な細胞外ドメインが明らかにされ、その基質が結合する空洞が見つかった。この構造は、我々が行った機能研究と分子動力学シミュレーションと共に、保存されたナトリウム結合部位を突き止め、脂質進入経路と思われるものを明らかにし、小頭症症候群の原因であるMFSD2Aの変異を合理的に説明する助けとなる。これらの結果から、MFSD2Aの重要な脂質輸送機能が明らかになり、治療のための特異的に働く調節剤の設計を助ける枠組みがもたらされた。

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