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微生物学:適応免疫は共生真核生物間の相利共生を誘導する
Nature 596, 7870 doi: 10.1038/s41586-021-03722-w
病原性菌類は腸の微生物相に常在しているが、疾患を引き起こすことはまれである。片利共生を促進する菌類と免疫系の間の相互作用についてはほとんど分かっていない。今回我々は、菌類と宿主の間の相互作用を促進する上での適応免疫の役割を調べた。病原性を引き起こし得るカンジダ属(Candida)の種が、腸の免疫グロブリンA(IgA)応答を誘導し、その標的とされることが分かった。Candida albicansに焦点を合わせた研究から、接着と侵入に特殊化した病原性の菌糸形態型が、腸のIgA応答によって優先的に標的とされ、抑制されることが明らかになった。マウスとヒトのIgAは、菌糸が豊富な細胞表面のアドヘシンを直接標的とする。C. albicansの菌糸は通常、病原性に必要だが、腸への定着にはあまり適応しておらず、菌糸に対する免疫選択がC. albicansの競合的適応度を向上させることが分かった。C. albicansは大腸炎を増悪させるが、我々は、菌糸およびIgAに標的とされるアドヘシンが腸の損傷を増悪させることを実証している。さらに、マウスにおいて、臨床関連のワクチンを用いてアドヘシン特異的な免疫応答を誘導すると、大腸炎におけるC. albicans関連の損傷が防がれた。まとめると我々の知見から、適応免疫が菌類の有害なエフェクターを抑制し、これがC. albicansとその宿主の両方に利益となることが示された。従ってIgAは、共生菌類の病原性と定着を切り離して恒常性を促進するというユニークな機能を持っている。

