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微生物学:ノトバイオートマウスおよびヒトにおけるマイクロバイオームを標的とした繊維スナックの評価

Nature 595, 7865 doi: 10.1038/s41586-021-03671-4

西洋化によってもたらされた、健康に有害な影響を及ぼすような食嗜好の変化と、食料不足の増加に関与する多種多様な力とが組み合わさって、より栄養価が高くて手頃な価格の食物を特定する取り組みが促されている。食物繊維の摂取は、心血管疾患、2型糖尿病、肥満症の予防の助けとなり得る。食物繊維が腸の微生物群集に及ぼす影響については多数の研究がなされている。しかし、マイクロバイオームは複雑で動的であり、その構成や機能には個人内および個人間でかなりの変動が見られる。マイクロバイオームの構成要素の間には多数の相互作用が存在する可能性があるため、食物の成分が群集の特性に影響を及ぼす機構を明らかにすることは難しい。今回我々は、マイクロバイオームの特定の構成要素に関連する機能を変化させるために、異なる組成の繊維を含む食物をどのように設計したら良いかという問題に取り組んだ。スナックの消費量の顕著な増加は西洋化と関連していることから、我々は異なる持続可能な供給源から得られた植物の繊維を用いてスナック試作品を作製した。これらの試作品は、肥満症のヒト由来のマイクロバイオームをノトバイオートマウスに移植した時に見られる独特な特徴を標的としたものである。これらのスナックを管理された食餌のサプリメントとして摂取した肥満症あるいは体重超過の成人では、マイクロバイオームの繊維特異的変化が生理的状態の変化を示す血漿プロテオームの変化と結び付けられた。

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