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神経科学:一次嗅皮質における表現の変動

Nature 594, 7864 doi: 10.1038/s41586-021-03628-7

知覚の恒常性には、脳が感覚入力の安定した表現を維持する必要がある。嗅覚系では、一次嗅皮質(梨状皮質)の活動が、においの識別を決定すると考えられている。今回我々は、マウス梨状皮質で、におい誘発反応の安定性を検討するために行った、数週間にわたって維持された単一ユニットの電気生理記録の結果を報告する。梨状皮質の活動を用いたにおい物質の識別は、いずれの時点でも可能だったが、におい誘発反応は数日から数週の期間にわたって変動した。記録初日に訓練した線形分類器の成績は、32日後にはチャンスレベルに近づいた。恐怖条件付けでは、におい誘発反応は安定化されなかった。同一のにおい物質に毎日曝露することで変動の速度は低下したが、曝露をやめると変動速度は再び上昇した。こうした持続的な変動の証拠は、嗅覚知覚における梨状皮質の役割に関する問題を提起している。この不安定性は、梨状皮質の構造化されていない結合を反映している可能性があり、これは他の非構造化されていない皮質にも見られる性質かもしれない。

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