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神経科学:扁桃体の介在細胞クラスターが恐怖状態の切り替えを調整する

Nature 594, 7863 doi: 10.1038/s41586-021-03593-1

適応行動には、恐ろしい体験に対する記憶の形成が必要だが、そうした記憶が消去できることもまた、必要である。効果的な消去によって、不安や「心的外傷およびストレス因関連」障害で起こることのある、知覚された脅威への過剰で持続的な反応が防がれる。しかし、恐怖の学習と消去が別々の神経回路によって媒介されることを示す証拠はあるものの、それらの回路間の相互作用の本質についてはほとんど分かっていない。今回我々は、in vivoカルシウム画像化、機能的操作、切片の生理実験を組み合わせることによって、マウス扁桃体で、介在ニューロン(ITC)群の別々の抑制性細胞クラスターが、恐怖消去の記憶の獲得と想起において全く正反対の役割を果たすことを示す。我々はまた、これらのITCクラスターが、共通のシナプス抑制を介して相互に拮抗しており、皮質と中脳に投射する機能的に異なる扁桃体の出力経路に、それぞれ個別に接続していることを見いだした。これらの知見は、ITCクラスター間の活動のバランスが、分散した神経回路を統合する独特な調節モチーフを表しており、これが恐怖の強い状態と弱い状態の間の切り替えを調節することを示している。今回の知見は、ITCが、扁桃体の多様な機能と、それに関連した、環境からの顕著な要求に適応する能力を裏打ちする複数の脳状態において、より広範な役割を持つことを示唆している。

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