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天文学:大減光の間にベテルギウスを遮る塵のベール

Nature 594, 7863 doi: 10.1038/s41586-021-03546-8

赤色超巨星は、初期質量が太陽質量の8〜35倍の星における、最も一般的な進化の最終段階である。約10万年継続するこの段階において、赤色超巨星はかなりの質量を損失する。しかし、この質量損失の機構は分かっていない。質量損失は、赤色超巨星の進化経路、崩壊、将来の超新星光度曲線、そして、最終的に中性子星とブラックホールのどちらになるかという星の運命に影響を及ぼす可能性がある。2019年11月〜2020年3月、地球から2番目に近い(約220パーセク、つまり724光年の距離にある)赤色超巨星ベテルギウスの可視光度に、歴史的な減光が生じた。ベテルギウスの実視等級は通常0.1〜1.0等級だが、2020年7月7〜13日にはその可視光度が1.614 ± 0.008等級まで低下した。これは、ベテルギウスの大減光と呼ばれている。今回我々は、この大減光の間、ベテルギウスの南半球の可視スペクトルの明るさが通常の10分の1であったことを示す、高角度分解能観測の結果について報告する。観測とモデリングの結果は、ベテルギウスの光球に現れた低温の区域における局所的な温度の低下に起因して、この星の近くで塵の塊が最近形成されたというシナリオを裏付けている。直接撮像されたベテルギウスの光度変化は、週の時間スケールで進化していた。今回の知見は、赤色超巨星からの質量損失の成分が不均質であって、これが非常に対照的で急速に変化する光球に関連していることを示唆している。

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