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進化学:中生代の椀状体と被子植物の第二の珠皮の起源
Nature 594, 7862 doi: 10.1038/s41586-021-03598-w
被子植物の胚珠の第二の珠皮(外珠皮)は種子植物の中でも独特で、その発生遺伝学的な特徴は内珠皮のものとは異なっている。そのため、外珠皮を他の種子植物の構造とどのように対比すべきかを理解することは、被子植物の起源という長年の疑問を解決する上で極めて重要である。これまでに、被子植物の基本的な二珠皮性胚珠の倒生構造を連想させる、反曲した椀状体(cupule)を有するいくつかの絶滅植物が注目されてきたが、それらの解釈は、関連化石の情報が不十分なために妨げられてきた。本論文では、中国内モンゴルで新たに発見された前期白亜紀(約1億2560万年前)の珪化泥炭から得られた、保存状態の極めて良好な多数の反曲椀状体について報告する。これらの新たな標本と、関連する可能性のある化石の再評価を組み合わせることにより、複数の中生代植物群の反曲した椀状体は全て本質的に比較可能で、それらの構造は被子植物の二珠皮性倒生胚珠における外珠皮の反曲した形態および発生と一致することが示された。こうした被子植物の近縁植物(angiophyte)の認識は、被子植物の起源という疑問に対して部分的な答えを与えるとともに、今後の研究を種子植物の系統発生学に向けるのに役立ち、被子植物の心皮の起源に関する見解に重要な意味を持つ。

