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神経科学:舌の到達運動で目標に到達できなかった際の大脳皮質依存的な修正
Nature 594, 7861 doi: 10.1038/s41586-021-03561-9
舌の精密な制御は、飲水、摂食、発声に必要である。しかし、舌の動きは高速で解像が難しく、舌の運動の神経制御についてはいまだによく分かっていない。今回我々は、毎秒1000フレームでの画像化と、深層学習に基づくニューラルネットワークを組み合わせることで、給水口から飲水中のマウスで舌の運動を三次元的に解像した。舐めの成功には、霊長類の上肢の到達運動におけるオンライン修正に似た、位置を修正する補間運動(corrective submovement)が必要で、この運動は、目標が見えなかったり、遠かったり、移動したりして舌が目標に到達できなかった後に起こることが分かった。前外側運動野を光抑制すると、この修正が阻害され、その結果、給水口に舌が到達せず舐めに失敗した。前外側運動野の神経活動は、来るべき、進行中の、そして過去の修正的補間運動と、給水口との接触予測における誤差を反映していた。マウスの1回の舐めは、継続時間が10分の1秒に満たないものの、失敗の後の皮質依存的な修正など、霊長類の上肢到達運動に関係したオンライン運動制御の特徴を示す。

