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老化:免疫系の加齢は老化と固形器官の老齢化を引き起こす
Nature 594, 7861 doi: 10.1038/s41586-021-03547-7
免疫系の加齢、つまり免疫老化は、高齢者の罹病率と死亡率を高める要因となっている。今回我々は、免疫系の加齢が生物個体の加齢にどのように関与するかを明らかにするために、マウス造血細胞で、重要なDNA修復タンパク質をコードするErcc1を選択的に欠失させて、内因性DNA損傷の量を増加させ、それによって免疫系のみで老化を引き起こした。このVav-iCre+/−;Ercc1−/flマウスは成体期まで健康であったが、その後、特定の免疫細胞集団の減少と老化、および免疫機能の障害を特徴とする免疫老化の早期開始を示した。これらの変化は野生型マウスの加齢の際に起こる変化と同様である。特に、非リンパ系器官でも老化や損傷の増加が見られたことは重要であり、これは老化した加齢免疫細胞が全身の老化を促進し得ることを示唆している。Vav-iCre+/−;Ercc1−/flマウスあるいは野生型加齢マウスの脾臓細胞を若齢マウスへ移植すると、老化がトランスに誘導されたが、若齢マウスの免疫細胞を移植すると老化が軽減した。Vav-iCre+/−;Ercc1−/flマウスにラパマイシンを投与すると、免疫細胞の老化マーカーが低下し、免疫機能が改善した。これらのデータは、老化した加齢免疫系は、全身の加齢を促進する因果的役割を担っており、従って、健康な加齢を延長させるための重要な治療標的となることを実証している。

