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環境科学:北方林における冬を越す火災
Nature 593, 7859 doi: 10.1038/s41586-021-03437-y
森林火災は一般に、単一の火災シーズンという状況の範囲で考察される。この状況では、気象条件と燃料供給が組み合わさって、火災の発生(落雷や人間活動によることが多い)と延焼に適した条件を生み出し得る。しかし、一部の森林火災は、非火災シーズンにくすぶり続け、その後の春に再び燃え上がる「越冬」挙動を示す。北方林では、くすぶるのに適した深い有機土壌と気候温暖化の加速が相まって、越冬に非常に適した条件になっている可能性がある。しかし、北方林における越冬の規模と、この挙動に影響を及ぼす根本的な要因は、まだよく分かっていない。今回我々は、北方林における越冬火災が、大規模火災が発生する年と有機土壌の深部までの燃焼を生み出す、高温の夏と関連していることを示す。こうした状況は、今回の研究地域では最近数十年で頻度が高くなっている。今回の結果はアルゴリズムに基づいており、我々はこのアルゴリズムと、野外観測データとリモートセンシングデータを用いて、米国のアラスカとカナダのノースウェスト準州で越冬火災を検出した。2002〜2018年、越冬火災は総焼失面積の0.8%を占めていたが、38%に達した年もあった。今回の越冬火災の時空間的な予測可能性を火災管理機関が利用すれば、早期発見が容易になる可能性があり、それによって炭素排出量と消火コストの削減につながるかもしれない。

