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気候科学:最終氷期極大期における広範な陸域の6°Cの寒冷化

Nature 593, 7858 doi: 10.1038/s41586-021-03467-6

最終氷期極大期(LGM;最終氷期の最も寒冷だった数千年間)における全球の寒冷化の規模は、地球の気候感度の見積もりを評価する際の重要な制約条件である。高緯度域の氷床コアから信頼性の高いLGMの気温が得られているが、陸域の低地での定量的な記録が少ない低緯度域では、代理指標記録の間に大きな相違がある。こうしたデータの空白を埋めるものとして、太古の地下水に含まれる希ガスは、水への溶解度の温度依存性に起因する直接的な物理的関係を通して、過去の地表温度を記録している。溶存希ガスは、生物学的過程や化学的過程の影響を全く受けず、LGMの年代の地下水が世界中に遍在するため、LGM温度の適したトレーサーである。しかし、独立した複数の希ガス研究によって、LGMにおいて熱帯域がかなり寒冷化したことが示されているものの、それらは異なる方法論を用いており、空間範囲も限られている。今回我々は、地下水に含まれる希ガスを用いて、LGMにおいて、低中緯度域(南緯45度から北緯35度)の標高の低い地表が5.8 ± 0.6°C(平均± 95%信頼区間)寒冷化したことを示す。今回の分析には、熱帯域の新しい記録に加えて、6大陸から得られた40年にわたる地下水の希ガスデータが含まれており、それら全てが同一の物理的枠組みを用いて解釈された。今回の陸域ベースの結果は、気候感度が以前に見積もりよりも大きかったことを示唆する、海洋の代理指標データの同化に基づく最近の再構築結果をおおむね支持している。

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