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古生物学:白亜紀の2種の哺乳形類の掘削性と進化的発生
Nature 592, 7855 doi: 10.1038/s41586-021-03433-2
哺乳形類(Mammaliamorpha)は、トリティロドン類と哺乳類の最終共通祖先と、その全ての子孫からなる。トリティロドン類は非哺乳型類(nonmammaliaform)の植食性犬歯類で、後期三畳紀に出現し、ジュラ紀に多様化を遂げ、前期白亜紀まで存在した。真三錐歯類は、異論はあるものの、一般に絶滅した哺乳類群と考えられてきた。本論文では、中国の熱河生物相から新たに発見された、前期白亜紀のトリティロドン類および真三錐歯類について報告する。この生物相では、真三錐歯類は一般的だが、トリティロドン類はこれまで見つかっていなかった。これら2種は互いに遠縁だが、掘削生活に適応した収斂的な特徴を有しており、この生物相で知られる最初の「引っかき型の掘削動物」である。また、これら2種は共に、単弓類や哺乳類の祖先的状態と比べて仙前椎の数が多く、体節性変化およびホメオーシス変化が認められた。これらの化石は、脊椎動物の進化学と発生生物学に関する数々の研究で注目されてきた、哺乳形類の軸骨格の進化的発生に光を当てるものである。これらの化石に記録されている表現型は、現生の哺乳類に認められるような、軸骨格の体節形成およびHOX遺伝子発現における発生学的な可塑性が、ステム群哺乳形類にすでに備わっていたことを示している。こうした発生機序と自然選択との相互作用が、哺乳形類のさまざまなクレードで独立に進化したボディープランの多様な表現型を支えていた可能性がある。

