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生態学:世界的に高くて増加しつつある、生物の侵入による経済的コスト

Nature 592, 7855 doi: 10.1038/s41586-021-03405-6

生物の侵入は生物多様性を大幅に低下させ、社会に大きな経済的損失を与えるとともに、そうした侵入の管理に伴う金銭的支出を発生させる。InvaCostデータベースによって、生物の侵入がもたらす世界的な金銭的コストの、信頼性が高く、包括的で、標準化された、容易に更新可能なデータ合成が可能になった。今回我々は、過去数十年(1970~2017年)に報告された侵入のコストの総額が少なくとも1兆2880億ドル(2017年の米ドル換算)に上り、年平均が268億ドルであったことを明らかにする。さらに我々は、2017年の年平均コストは最大1627億ドルに達していたと推定する。こうしたコストは依然として大きく過小評価されていて、増加のペースが落ちる兆しは見られず、着実に10年当たり3倍の増加を示している。記録されているこれらのコストは分布が広く、地域的および分類学的な規模で大きな格差があり、損害のコストは管理の支出よりも1桁多いことが明らかになった。生物の侵入によるコストを記録する研究手法には、さらなる改良が必要である。それでも今回の知見は、侵略的外来種による負荷の低減を目的とする一貫した管理活動および国際的な政策の合意の実行が必要であることを示している。

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