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天文学:大マゼラン雲に対する銀河系ハローの全天的な力学的応答
Nature 592, 7855 doi: 10.1038/s41586-021-03385-7
大マゼラン雲(LMC)と銀河系の恒星ハローや暗黒物質ハローの間の重力相互作用は、銀河系外縁部で非平衡現象を生じさせると予想されている。局所的な後流はLMCの軌道に追従すると予測される一方、大規模な密度超過は北銀河半球の広い領域にわたって存在すると予測されている。本論文では、銀河中心から60〜100キロパーセクの距離にある1301個の星に基づいた銀河系地図において、局所的な後流と北銀河半球の密度超過(以下、「集団応答」と呼ぶ)の両方を検出したことについて報告する。後流の位置は、LMCが銀河系ハローに及ぼす力学的な影響を含むN体シミュレーションの結果とよく一致していた。後流および集団応答の密度コントラストは、シミュレーション結果よりも観測データの方が強かった。強い局所的な後流の検出は、マゼラン雲が銀河系の周りの最初の軌道上にあることを示す独立した証拠となる。後流はLMCの軌道をたどっており、これは、LMCの軌道に関する知見をもたらすとともに、LMCと銀河系の質量を探査する高感度な手法となる。これらのデータは、外縁部のハローが、一般的に仮定されているような力学的平衡状態にないことを示している。後流の形態と強度を用いることで、暗黒物質や重力の性質を検証できる可能性がある。

