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発達障害:発症前の訓練はレット症候群のマウスモデルで機能障害を軽減する

Nature 592, 7855 doi: 10.1038/s41586-021-03369-7

X連鎖遺伝子MECP2の変異は、進行性の神経疾患であるレット症候群の原因となる。レット症候群の患者は、生後1~2年間は正常に発達するが、その後、運動機能と認知機能の重度の低下が見られるようになる。現在のところ、レット症候群の効果的な治療法はないが、我々は、正常な発達期間を用いて運動能力と記憶能力を強化することで、ある程度の効果が得られる可能性があるという仮説を立てた。本論文では、レット症候群のマウスモデルを用いて、発症前の期間に開始した集中的な訓練により、特定の運動課題と記憶課題の成績が劇的に改善し、症状の発現が有意に遅くなることを示す。症状の発現後に訓練を開始した場合には、このような効果は見られなかった。ニューロン活動のマーカーと化学遺伝学的操作から、訓練中に繰り返し活性化される課題特異的ニューロンは、訓練されていない個体と比べて樹状突起分枝をより多く発達させ、優れた神経生理学的応答を示し、その結果として、機能性が高まり発症が遅くなることが明らかになった。発症前介入により症状が軽減され、発症が遅れる可能性があるため、これらの結果は、新生児においてレット症候群の遺伝子スクリーニングを行うことの論理的根拠となる。小児期の他の神経障害についても同様の戦略を検討する必要があるだろう。

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