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集団遺伝学:後期旧石器時代初頭のヨーロッパの人類はネアンデルタール人を近い祖先に持っていた

Nature 592, 7853 doi: 10.1038/s41586-021-03335-3

ヨーロッパでは、現生人類は遅くとも4万5000年前には出現していたが、これらの人類と、約4万年前までに姿を消したネアンデルタール人との相互作用の程度、および現生人類のアフリカ外でのより広範な拡大との関係については、ほとんど明らかにされていない。本論文で我々は、ブルガリアのバチョキロ洞窟に由来する4万5930~4万2580年前の3個体から得たゲノム規模のデータを提示する。これら3個体は、これまでにヨーロッパで発掘された既知の後期更新世の現生人類としては最も古く、後期旧石器時代初頭の人工物群と共に発見された。以前調べられた、ルーマニアおよびシベリアで発見されたほぼ同年代の2個体では後の集団への寄与は見いだされなかったが、今回の3個体は対照的に、後のユーラシア西部の集団よりも、現代および古代の東アジアや南北アメリカ大陸の集団により近縁であることが分かった。これは、これら3個体が、遺伝学的記録からはこれまで知られていなかった、ヨーロッパへの現生人類の移動の一部であったことを示すとともに、ヨーロッパにおける最初期の現生人類とその後のユーラシアの人類との間には少なくとも何らかの連続性があったという証拠をもたらしている。さらに、これら3個体にはいずれも、家系を数世代さかのぼるとネアンデルタール人の祖先がいたことが明らかになり、これは、ヨーロッパの最初の現生人類とネアンデルタール人との交雑を裏付けるとともに、そうした交雑事象が一般的であった可能性を示唆している。

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