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神経回路:扁桃体における探索行動の状態に応じた符号化
Nature 592, 7853 doi: 10.1038/s41586-021-03301-z
動物の行動は、代謝要素、情動要素および社会的要素で決まる。動物は、その個体の置かれている状態によって、脅威の回避や食物の探索、あるいは社会的相互作用に焦点を合わせて、適切な行動レパートリーを示す。さらに、生存と繁殖は、適切な状態を優先的に選ぶことにより環境の変化に適応する能力に依存している。これらの状態は、大きな脳系のにおける特定の機能的構成と関連していると考えられているが、その基盤となる原理はよく分かっていない。今回我々は、空間的探索または社会的探索を実行中のマウスに深部脳カルシウム画像化を適用して、こうした過程が、扁桃体基底外側部(情動情報、社会的情報、代謝情報を統合する脳領域)のニューロン集団レベルでどのように表現されているかを解析した。その結果、扁桃体基底外側部は、探索行動中の関与度を、機能的には反相関で、緩徐な動態を示す2つの大きな細胞集団によって符号化していることが分かった。空間探索と社会的探索は、安定で階層的に配置されたニューロンの直交的な集団により、刺激の顕著度に従って符号化されていた。これらの知見は、扁桃体基底外側部が、状態依存的な行動レパートリーを符号化する、低次元だが文脈依存的で階層的な分類装置として働いていることを示している。この演算機能は、健康や疾患における内的状態の調節において基本的な役割を担っている可能性がある。

