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環境科学:世界の水産養殖の20年を振り返る

Nature 591, 7851 doi: 10.1038/s41586-021-03308-6

2000年に、魚類の世界的供給量に対する水産養殖の正味の寄与に関する総説論文がNatureに掲載されて以来、水産養殖の持続可能性が活発に討論されてきた。本論文では、1997〜2017年の世界の水産養殖の発展について概説し、全ての業界下位部門を統合するとともに、世界の食料システムへの水産養殖の組み込みに光を当てる。内水面養殖、特にアジアの内水面養殖は、世界の生産量と食料安全保障に最も大きく寄与してきた。水産養殖の給餌効率や魚類の栄養の面も大きく進歩しており、あらゆる被給餌種で飼料魚と養殖魚の比(FIFO比)が低下している。しかし、海洋性飼料への依存度は低下しておらず、陸上性飼料への依存度は高まっている。軟体動物と海藻の両方の養殖は、その生態系サービスが次第に認識されるようになっているが、そうしたサービスの定量化、経済的評価、市場開発はまだほとんど行われていない。世界の栄養安全保障を支えるのに軟体動物と海藻が持つ潜在能力は、十分には利用されていない。病原体、寄生虫、有害生物の防除は依然として業界全体における持続可能性の課題となっており、水産養殖に対する気候変動の影響は今なお不確かで実証が困難である。一方で、水産養殖業界がこの20年間で受けてきた、持続可能性に関する包括的な措置の受け入れを求める圧力によって、多くの場合、統治、技術、用地選定、管理が改善した。

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