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分子生物学:セントロメアは基本的な減数分裂タンパク質Spo11とRec8によって解体される
Nature 591, 7851 doi: 10.1038/s41586-021-03279-8
減数分裂過程はゲノムの安定性に危険を及ぼす可能性があり、増殖中の細胞で活性化されれば、悲惨な事態になりかねない。今回我々は、減数分裂を決定付ける2つの重要なタンパク質であるトポイソメラーゼSpo11(DNA二本鎖切断を作り出す)と減数分裂コヒーシンRec8が、セントロメアを解体し得ることを明らかにする。この解体は、通常はテロメアのブーケ構造(これが核内微小領域を提供して、セントロメアの再構築を助ける)を欠く変異細胞でしか観察されないが、Spo11もしくはRec8を過剰発現させると、セントロメアの解体レベルがブーケ構造では対抗しきれないほどになる。Spo11とRec8によるセントロメア解体には、特異的なヌクレオソーム再構築因子が関与していることが分かった。増殖中の細胞でいずれかのタンパク質を異所性発現させると、分裂酵母でもヒト細胞でも、有糸分裂期動原体の消失につながった。このように、セントロメア領域のクロマチンは極端に安定であることが判明しているが、減数分裂タンパク質を発現しているがんでは、Spo11とRec8がこの安定性に挑んで動原体を危険にさらしている可能性がある。

