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神経科学:意思決定状態のリアルタイムでの解読と摂動
Nature 591, 7851 doi: 10.1038/s41586-020-03181-9
動的な環境では、主体は1つの信号について複数のサンプルを統合し、それらを組み合わせて分類的判断に至ることが多い。こうした思考過程は、神経細胞集団の活動から解読される、時間の経過とともに変化する決定変数(DV)で記述でき、ここから主体が下す次の意思決定を予測することができる。しかし、単回の試行ではDVの瞬間的な経時変動が大きく、DVの行動的な意味は不明である。今回我々は、マカク属のサルで、刺激時間のリアルタイム神経フィードバック制御を用い、運動野から解読される試行内のDV変動は意思決定状態と密接に連関しており、条件が平均化されたDVや視覚刺激のみからよりも、行動の選択をよりよく予測できることを示す。また、DVの符号のロバストな逆転は、意志決定の変化に関する行動研究から予想される統計的規則性を持つことが分かった。弱い刺激パルスを用いて単回試行での意思決定過程を探ることで、時間の経過とともに変化する意思決定の吸収境界の存在を示す証拠が得られ、これによって意志決定に関する特定モデル間の識別が可能になった。

