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幹細胞:マクロファージはNAMPTを分泌して一過的な筋幹細胞ニッチを提供する

Nature 591, 7849 doi: 10.1038/s41586-021-03199-7

骨格筋は、常在する幹細胞を活性化させることで再生する。これらの幹細胞は衛星細胞と呼ばれ、通常は静止状態にあり、創傷由来のシグナルにより増殖が誘導される。こうした合図の発生源と性質の特定は、創傷内で起こる複雑な細胞間相互作用を可視化できないために妨げられてきた。今回我々は、ゼブラフィッシュの筋創傷モデルを用いて、創傷後の衛星細胞と自然免疫系の間の相互作用を、修復過程を通じてリアルタイムで体系的に捉えた。この解析から、マクロファージの特定のサブセットが創傷内部に「居留」し、一過的だが幹細胞増殖に必須のニッチを確立していることが明らかになった。単一細胞プロファイリングによって、居留マクロファージが分泌する増殖シグナルが特定され、これらの中にはサイトカインのニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ(Nampt;ヒトでの別名はビスファチンやPBEF)が含まれていた。マクロファージニッチからのNamptの分泌は筋再生に必要であり、筋幹細胞上に発現しているCcr5(C-C motif chemokine receptor type 5)を介して作用する。この解析で、特定のマクロファージ集団は、免疫応答を調節する能力を持つことに加えて、一過的な幹細胞活性化ニッチも提供し、筋幹細胞が仲介する修復過程を支配する増殖誘導性の合図を直接供給することが分かった。この研究は、マクロファージから筋幹細胞に向けて分泌されるNAMPTなどのニッチシグナルを、骨格筋の損傷や疾患の新たな治療法に応用できる可能性を実証している。

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