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神経免疫学:STINGは感覚ニューロンでのI型インターフェロンシグナル伝達を介して侵害受容を制御する

Nature 591, 7849 doi: 10.1038/s41586-020-03151-1

自然免疫調節因子のSTINGは、自己DNAや病原体由来DNAの重要なセンサーである。STINGがDNAを感知すると、I型インターフェロン(IFN-I)などのサイトカインが誘導され、それによって免疫細胞を介した病原体や腫瘍性細胞の根絶が促される。STINGは抗腫瘍免疫のロバストな駆動因子でもあり、このため、STINGの活性化因子や低分子アゴニストが、がん免疫療法のアジュバントとして開発されてきた。末梢の侵害受容感覚ニューロン(侵害受容器)により伝達される疼痛もまた、潜在的に損傷をもたらし得る刺激(病原体やがん細胞など)の存在を個体に警告することで宿主防御に役立っている。今回我々は、STINGが、末梢侵害受容器におけるIFN-Iシグナル伝達を介した侵害受容の重要な調節因子であることを実証する。STINGまたはIFN-Iシグナル伝達が欠失したマウスでは、侵害刺激に対する過剰な感受性や侵害受容器興奮性の亢進が見られることが分かった。逆に、マウスや非ヒト霊長類において髄腔内のSTINGを活性化すると、ロバストな抗侵害作用がもたらされた。STINGを介した抗侵害作用はIFN-Iに支配されており、IFN-Iはマウス、サル、ヒトの侵害受容器の興奮性を速やかに抑制した。我々の知見は、STING–IFN-Iシグナル伝達軸が、生理学的侵害受容の重要な調節因子であり、慢性疼痛治療の有望な新しい治療標的であることを明らかにしている。

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