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化学:PETリガンド発見に向けたアリールおよびアルキルの金属光酸化還元による放射性メチル化

Nature 589, 7843 doi: 10.1038/s41586-020-3015-0

陽電子放射断層撮影法(PET)の放射性リガンド(放射性標識トレーサー化合物)は、中枢神経系薬剤候補、神経変性疾患、数多くの腫瘍学標的のin vivo特性評価に極めて有用である。放射性リガンドのin vitroおよびin vivo特性評価には、一般にトリチウムと炭素11の放射性同位体分子種の両方が必要だが、いずれの合成についても放射性標識プロトコルがほとんど存在しないため、PET放射性リガンドの開発は進んでいない。また、炭素11の半減期が短いため、そうした放射性リガンドの合成は非常に迅速に行う必要がある。今回我々は、臭化アリールや臭化アルキルを担持する医薬前駆体のメチル化を通して合成後期段階で目的の化合物にトリチウムと炭素11を導入する、汎用的かつ迅速な金属光酸化還元触媒法を報告する。メチル基は、生物活性分子に見られる最も一般的な構造要素の1つであるため、この合成手法によって放射性リガンドの発見が単純になる。我々は、この手法の応用可能性の幅広さを実証するために、臨床的に用いられている化合物[11C]UCB-Jと[11C]PHNOのワンステップ放射性合成など、20種類のトリチウム化した複雑な医薬品、10種類の炭素11標識した複雑な医薬品、PET放射性リガンドの迅速合成を行った。さらに我々は、前臨床PET撮像向けのこのプロトコルの直接的な有用性と、ヒトの臨床撮像における日常的な放射性トレーサー合成のための自動放射性合成への応用について概説する。我々はまた、このプロトコルが、炭素14、炭素13、重水素など他のさまざまな薬学的に有用な同位体の導入にも使えることを実証する。

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