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医学研究:ヒト腎繊維症における筋繊維芽細胞の起源の解明

Nature 589, 7841 doi: 10.1038/s41586-020-2941-1

腎繊維症は慢性腎臓病が進行したときの特徴であるが、現在のところ抗繊維化治療は存在しない。ヒトの腎繊維症の際に生じる瘢痕を形成する細胞の起源や機能的不均一性、調節についてはほとんど解明されていない。今回我々は、単一細胞RNA塩基配列解読を用いて、健康なヒト腎臓と繊維化したヒト腎臓について、近位尿細管と非近位尿細管由来の細胞のトランスクリプトームをプロファイリングし、ヒト腎臓全体をマッピングした。この解析によって、全てのマトリックス産生細胞の高分解能マッピングが可能になり、ヒトの腎繊維症で瘢痕を形成する筋繊維芽細胞の主な起源が、周皮細胞と繊維芽細胞の明確な亜集団であることが突き止められた。また我々は、マウスで遺伝学的運命追跡、経時的単一細胞RNA塩基配列解読、ATAC-seq(assay for transposase-accessible chromatin using sequencing)実験を行い、これらの結果とヒト腎繊維症の空間的トランスクリプトミクスを用いて、ヒト腎臓の筋繊維芽細胞とその前駆細胞の起源と分化を高分解能で明らかにした。さらに我々は、ヒト腎繊維症の治療標的候補を見つけるためにこの戦略を使い、筋繊維芽細胞特異的な標的としてNKD2を突き止めた。

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