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生態学:西アフリカのサハラ地域とサヘル地域に存在する予想外に多数の樹木

Nature 587, 7832 doi: 10.1038/s41586-020-2824-5

乾燥地の高木と低木(以下、まとめて樹木と呼ぶ)の大半は、林冠が閉じることなく、孤立して成長する。こうした非森林樹木は生物多様性に重要な役割を果たしており、炭素貯蔵の他、ヒトと動物のための食物資源や住居・隠れ家など、数々の生態系サービスを提供している。しかし、樹木に関する一般の関心の大半は森林に向けられており、森林外の樹木は十分に記録されていない。今回我々は、サブメートル分解能の人工衛星画像と深層学習を用いて、西アフリカのサハラ地域、サヘル地域、亜湿潤地帯にわたる130万km2の陸域において、樹冠サイズが3 m2を超える各樹木の樹冠サイズをマッピングした。その結果、年間0〜1000 mmの降雨勾配に沿って、18億本以上の樹木(1 ha当たり13.4本)が見いだされ、それらの樹冠サイズの中央値は12 m2であった。林冠の被覆率は、極乾燥地域の0.1%(1 ha当たり0.7本)から、乾燥地帯の1.6%(1 ha当たり9.9本)、半乾燥地帯の5.6%(1 ha当たり30.1本)を経て、亜湿潤地域の13.3%(1 ha当たり47本)へと増大していた。全体としての樹冠被覆率は低いものの、孤立した樹木の密度は比較的高く、乾燥地の砂漠化に関する通説に疑問を投げ掛けており、砂漠であっても意外に高い樹木密度を示していた。今回のアセスメントは、森林外の樹木を全球的に監視し、劣化、気候変動、貧困の緩和における樹木の役割を調べる方法を提案している。

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