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神経科学:ALSおよびFTDにおいてハプロ不全であるARF GAP複合体C9orf72の構造
Nature 585, 7824 doi: 10.1038/s41586-020-2633-x
C9orf72の変異は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と前頭側頭型変性症(FTD)に関連付けられるものとして最も多く見られる異常である。ヘキサヌクレオチド反復伸長と共に、C9orf72のハプロ不全は、ニューロンの機能不全の原因となる。今回我々は、クライオ電子顕微鏡を用いて、C9orf72–SMCR8–WDR41複合体の構造を決定した。C9orf72とSMCR8は、どちらもlonginドメインとDENN(differentially expressed in normal and neoplastic cell)ドメインを持ち、WDR41はSMCR8に結合するβプロペラタンパク質であり、この複合体は全体としてアイスリップフックに似た構造をとる。WDR41とSMCR8のDENNドメインとの接触は、アミノ酸飢餓の状況下でこの複合体のリソソーム局在化を駆動する。この構造は、C9orf72–SMCR8がGTPアーゼ活性化タンパク質(GAP)であることを示唆しており、C9orf72–SMCR8–WDR41が、低分子量GTPアーゼのARFファミリーに対するGAPとして働くことが分かった。これらのデータは、通常の生理条件下や、ALSおよびFTDにおけるC9orf72の機能に光を当てるものである。

