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細胞生物学:核膜非崩壊型の有糸分裂は核膜の局所的分解を必要とする

Nature 585, 7823 doi: 10.1038/s41586-020-2648-3

有糸分裂の最終段階において、真核細胞はゲノムの複製によって生じた2つのコピーを新しい2つの核区画へと分離しなくてはならない。これは、核膜がまず取り壊されてから再構築される「核膜崩壊型」有糸分裂(open mitosis)、あるいは1個の完全な核が再形成されてから、それを2つに分割する「核膜非崩壊型」有糸分裂(closed mitosis)のどちらかによって行われる。有糸分裂の研究は多様な真核生物で、100年以上にわたって行われてきたが、非崩壊型有糸分裂の最後に、核を包む二重の膜が核区画の不透過性を損なうことなく2つに分裂する仕組みについては、まだ明らかにされていない。今回我々は、核膜非崩壊型有糸分裂の古典的モデルである分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)と遺伝学的手法、生細胞画像化法、電子線トモグラフィーを用いて、核の分裂が、分離していく娘核をつないでいる狭い架橋構造中での核膜孔の局所的分解を経て達成されることを明らかにする。また、その際に、核膜内膜に局在するタンパク質Les1が、局所的な核膜分解過程が起こるのを架橋構造の中間帯に限定して、娘核からの物質の漏出を防いでいることを突き止めた。従って、核膜非崩壊型有糸分裂での核膜の局所的分解機構は、核膜崩壊型有糸分裂での核膜分解と非常によく似ており、これによって、多様な真核生物にわたって核の再構築機構が意外なほど高度に保存されていることが明らかになった。

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