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環境科学:2015年以降のヨーロッパにおける森林伐採面積の急激な増加

Nature 583, 7814 doi: 10.1038/s41586-020-2438-y

森林は、人間社会に不可欠な一連の生態系サービスを提供している。欧州連合(EU)では、森林が全陸地表面の約38%を占めている。これらの森林は重要な炭素シンクであり、その保全の取り組みは、2050年までに気候中立を達成するというEUの構想に極めて重要である。しかし、生物経済に駆動された、森林のサービスと産物に対する需要の増大は、持続可能な森林管理に難題をもたらしている。今回我々は、詳細な人工衛星データを用い、2016〜2018年には2011〜2015年と比較して、ヨーロッパの森林伐採面積の増大(49%)と生物量の損失の増大(69%)が見られ、その損失はイベリア半島と北欧諸国やバルト諸国で大きかったことを見いだした。人工衛星画像からはさらに、伐採された地域の平均区画サイズがヨーロッパ全体で34%増大しており、生物多様性、土壌侵食、水の調節に影響を及ぼしている可能性が明らかになった。林業、木質バイオエネルギー、国際貿易に関する計量経済学的指標が示唆するように、森林伐採速度の増大は、近年の木材市場の拡大の結果である。森林伐採がこうした高い速度で続くのであれば、森林に基づいて気候を緩和するという2020年以降のEUの構想が妨げられる可能性があり、2050年までに気候中立に達するには、森林からの炭素損失の増大によって、他のセクターにおいてさらなる排出削減が必要になると思われる。

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