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臨床遺伝学:国民保健制度におけるまれな疾患患者の全ゲノム塩基配列解読
Nature 583, 7814 doi: 10.1038/s41586-020-2434-2
まれな疾患の患者の大半は分子診断を受けておらず、そうした疾患の半数以上については病因バリアントや原因遺伝子がまだ見つかっていない。今回我々は、診断を能率化し、ゲノムのコード領域および非コード領域で未知の病因バリアントを発見するため、国民保健制度において全ゲノム塩基配列解読(WGS)を行った。WGSデータを作成した1万3037人の参加者のうち、9802人がまれな疾患の患者で、広範な表現型解析が行われた7065人のうち1138人について遺伝子診断を行った。その結果、遺伝子とまれな疾患との間にメンデル遺伝する95の関連が特定され、そのうち11は2015年以降に見つかったもので、少なくとも79で病因性が確認された。英国バイオバンク参加者のWGSデータを作成することで、まれな対立遺伝子が、一部の参加者が赤血球に関する量的形質の分布の裾に存在する理由を説明できることが分かった。さらに我々は、ARPC1B、GATA1、LRBAおよびMPLの転写を阻害して疾患を引き起こす、新規の非コードバリアントを4つ特定した。今回の研究は、日常的なヘルスケアにおいてWGSを診断と病因性の発見に用いることの相乗効果を実証している。

