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生化学:塩基対のコンホメーション切り替えはmiR-34aのSirt1 mRNAに対する標的指向性を調節する

Nature 583, 7814 doi: 10.1038/s41586-020-2336-3

マイクロRNA(miRNA)は、メッセンジャーRNA(mRNA)の翻訳レベルを調節する。現在のところ、miRNAによる標的mRNAの選択と翻訳抑制効率とを説明できる主要なパラメーターは、miRNAの「シード領域」とその相手となるmRNAとの塩基対形成である。今回我々は、R緩和分散NMR法と分子シミュレーションを使って、5塩基対の弱いシード領域を7塩基対の完全なシード領域へと伸長する動的な構造切り替えを明らかにした。この切り換えは、miRNA–mRNA二本鎖中の1個の塩基対の再編成に基づいている。この切り換えにより、シード領域の同軸的スタッキングが起こり、補足的に働くヘリックスがヒトアルゴノート2タンパク質(Ago2)内にはまり込む。これは、原核生物Agoの活性状態に似ている。この一過性の状態が安定化すると、細胞内の標的mRNAの抑制が強まることから、このmiRNA–mRNA構造の重要性が明らかになった。これらの観察結果は、当初の「探索」状態から「活性」状態へのmiRNAの段階的な標的決定過程に関するこれまでの知見を統合するものであり、Ago2中のシード領域という範囲を超えるRNA二本鎖の役割を明らかにしている。

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