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生物工学:単一細胞レベルでのヒト細胞全体像の構築

Nature 581, 7808 doi: 10.1038/s41586-020-2157-4

単一細胞解析は、複雑な系において細胞の不均一性を解き明かす上で有用なツールである。しかし、包括的な単一細胞アトラスは、ヒトについてはまだ作製されていない。今回我々は、単一細胞mRNA塩基配列解読を行うことで、ヒトの全ての主要器官の細胞タイプの組成を決定し、ヒト細胞全体像(HCL)の地図を構築した。得られた全体像からは、特性解析が進んでいなかった多くの組織において単一細胞の階層性が明らかになった。我々は、ヒト細胞アイデンティティーの定義に役立つ「単一細胞HCL解析」パイプラインを樹立した。さらに我々は、ヒトとマウスの全体像について、両者で保存された遺伝学的ネットワークを特定するために単一細胞の比較解析を行った。その結果、幹・前駆細胞のトランスクリプトームは非常に確率論的だが、分化した細胞ではより明確な違いが見られることが分かった。今回の結果は、ヒトの生物学的研究に有用な情報資源となる。

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