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免疫学:脳による体液性免疫応答の制御は行動調節の影響を受ける

Nature 581, 7807 doi: 10.1038/s41586-020-2235-7

脳の活動は、リンパ器官における適応免疫応答を直接制御しているのではないかと考えられているが、その証拠はほとんどない。今回我々は、マウスで脾臓の除神経を行うと、T細胞依存性免疫応答において形質細胞の形成が特異的に損なわれるが、T細胞非依存性応答では損なわれないことを示す。脾臓の神経活動は、α9ニコチン性受容体を介したアセチルコリンに対するB細胞の応答性を必要とする様式で形質細胞の産生を増強し、コリンアセチルトランスフェラーゼを発現するT細胞は、おそらくノルアドレナリン作動性神経とアセチルコリン応答性B細胞の間を中継する働きをする。我々は、扁桃体中心核(CeA)と室傍核(PVN)において副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)を発現するニューロンが、脾臓神経に接続していることを示す。これらのニューロンを除去したり薬理遺伝学的に阻害したりすると、免疫感作後の形質細胞の形成が減少するが、これらのニューロンを薬理遺伝学的に活性化すると、免疫感作後の形質細胞量が増加した。マウスを高い台の上に置くという新たに開発した行動療法では、CeAとPVNのCRHニューロンの活性化と形質細胞形成の増加が起こった。この療法に従って免疫感作マウスを高台に乗せると、CeAとPVNのCRHニューロン、無損傷の脾臓神経、B細胞のα9アセチルコリン受容体の発現に依存する様式で、抗原特異的IgG抗体の増加が誘発された。我々の研究は、体液性応答を自律的に増強する脳–脾臓間の特異的な神経接続を特定して、身体行動による免疫刺激を実証することより、脳が適応免疫を制御していることを明らかにするとともに、行動介入によって免疫能力を増強できる可能性を示唆している。

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