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植物科学:リガンドが誘導するBIK1のモノユビキチン化が、植物の免疫を調節する

Nature 581, 7807 doi: 10.1038/s41586-020-2210-3

パターン認識受容体(PRR)が微生物関連分子パターン(MAMP)を認識すると、これが引き金となって、侵入してくる病原体に対して誘導防御の第一線が作動する。受容体様細胞質キナーゼ(RLCK)は、植物の複数のPRRに関連する収束的な調節因子だが、RLCKの活性化の根底にある機構は明らかになっていない。今回我々は、MAMPが検出されると、RLCKであるBIK1(BOTRYTIS-INDUCED KINASE 1)がリン酸化に続いてモノユビキチン化され、フラジェリン受容体であるFLS2(FLAGELLIN SENSING 2)–BAK1(BRASSINOSTEROID INSENSITIVE 1-ASSOCIATED KINASE 1)複合体から遊離して、細胞内区画へと活発に取り込まれることを明らかにする。シロイヌナズナ(Arabidopsis)のE3ユビキチンリガーゼであるRING-H2 FINGER A3A(RHA3A)とRHA3BはBIK1のモノユビキチン化を仲介し、これは続いて起こるBIK1のFLS2–BAK1複合体からの遊離と免疫シグナル伝達の活性化に不可欠である。リガンドが誘導するBIK1のモノユビキチン化およびエンドソーム内での点状分布は、PRR FLS2とは異なる時空間的動態を示す。今回の研究は、PRR–RLCK複合体の活性化の、タンパク質のリン酸化とユビキチン化による複雑に絡み合った調節機構を明らかにするとともに、リガンドが誘導するモノユビキチン化が、BIK1ファミリーのRLCKのPRR複合体からの遊離とPRRシグナル伝達の活性化に寄与していることを示している。

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