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神経科学:網膜神経支配は食餌への非光同調を駆動する回路を調整する

Nature 581, 7807 doi: 10.1038/s41586-020-2204-1

光や食物入手可能性の日々の変化は概日時計に影響する主要な時刻手掛かりである。しかし、これらの時刻手掛かりを統合して位相のそろった概日出力を駆動する神経回路については、ほとんど分かっていない。今回我々は、網膜への入力が、時間制限摂餌などの非光手掛かりへの同調を調整しているかどうかについて検討した。光情報は、概日ペースメーカーの中枢である視交叉上核(SCN)と、膝状体間小葉(IGL)に、内因的に光感受性を持つ網膜神経節細胞(ipRGC)を介して伝えられる。我々は、ipRGCを出生後早期に欠損した成体マウスは、時間制限摂餌への同調が損なわれるが、ipRGCをより遅い時期に除去した場合にはこうした影響がなかったことを示す。出生後早期のipRGCの神経支配は、神経ペプチドY(NPY)を発現するIGLニューロン(以後IGLNPYニューロンとする)に影響を及ぼし、機能的なIGLNPY–SCN回路の形成を誘導する。さらに、成体マウスでIGLNPYを抑制すると、出生後早期のipRGC欠損によって起こる障害を模擬し、SCNのIGLNPY神経末端を急性阻害すると、食餌予知活動が低下した。従って、出生後早期のipRGCの神経支配は、IGLNPY–SCN回路を調整して時間制限摂餌への同調を可能にする。

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