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計算生物学:ヒトタンパク質の二元インタラクトームの参照用マップ
Nature 580, 7803 doi: 10.1038/s41586-020-2188-x
細胞の構成とゲノムの機能についての全体的な考察には、遺伝子型と表現型の関係を仲介するインタラクトームネットワークを包括的に理解する必要がある。今回我々は、ヒトタンパク質の二元相互作用のall-by-all方式の参照用インタラクトームマップ「HuRI」を作製した。HuRIは約5万3000のタンパク質–タンパク質相互作用を含み、小規模な研究によって得られた、高品質で選定された相互作用のおよそ4倍に上る数の相互作用を捉えている。HuRIをゲノム、トランスクリプトーム、プロテオームのデータと統合することにより、細胞が置かれる生理的・病理的状況のほとんどで細胞機能を調べることが可能になる。我々は、タンパク質–タンパク質相互作用の細胞内での特異的役割を突き止めるのに、HuRIが役立つことを実証する。推定された組織特異的ネットワークによって、状況に応じた特異的な細胞機能の形成の一般原理が明らかになり、メンデル遺伝病の組織特異的表現型の原因と考えられる分子機構候補が解明された。HuRIは、ゲノムの変動とその結果生じる表現型とを結び付ける、体系的なプロテオーム規模の参照用マップである。

