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進化学:ザンビア・ブロークンヒルの頭蓋の年代測定とヒト進化におけるその位置付け

Nature 580, 7803 doi: 10.1038/s41586-020-2165-4

ブロークンヒルの頭蓋は1921年、現在のザンビア・カブウェでの金属鉱石採掘中に、洞窟堆積物から出土した。この標本は、化石ヒト族の頭蓋としては保存状態が最も良好なものの1つであり、当初はホモ・ローデシエンシス(Homo rhodesiensis)のタイプ標本とされたが、最近はホモ・ハイデルベルゲンシス(H. heidelbergensis)に分類されることが多い。この頭蓋の推定年代は約50万年前とされることが多いが、発掘場所はその後完全に採掘し尽くされており、また、その回収は体系的に行われたものではなかったため、正確な年代推定およびヒト進化における位置付けが阻まれてきた。今回我々は、この頭蓋化石に対して直接分析を行い、29万9000 ± 2万5000年前(平均値± 2σ)という年代の最良推定値を得た。この結果は、中期更新世後半のアフリカでは複数のヒト族系統[すなわち、ホモ・サピエンス(H. sapiens)とホモ・ハイデルベルゲンシス/ホモ・ローデシエンシスとホモ・ナレディ(H. naledi)]が同時期に存在していたことを示唆しており、これは、ホモ・ネアンデルターレンシス(H. neanderthalensis;ネアンデルタール人)とデニソワ人、ホモ・フローレシエンシス(H. floresiensis)、ホモ・ルゾネンシス(H. luzonensis)、そしておそらくはホモ・ハイデルベルゲンシスとホモ・エレクトス(H. erectus)とが同時期に見つかっているユーラシアの状況と類似している。今回の推定年代はまた、アフリカでのホモ・サピエンスの進化の様式や、ホモ・ハイデルベルゲンシス/ホモ・ローデシエンシスがその直接の祖先であったかどうかについて、さらなる疑問を提起するものでもある。

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