Review

保全生物学:海洋生物の回復

Nature 580, 7801 doi: 10.1038/s41586-020-2146-7

国連の持続可能な開発目標(SDGs)では、目標14として「持続可能な開発のために海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」ことを掲げている。この目標の達成には、社会が健全な海洋から享受している数多くの便益をもたらす海洋の「生命維持システム」を再構築する必要がある。本論文では、過去に保全のための介入を受けた海洋の個体群、生息地、生態系の回復状況について概説する。一連の研究で得られたさまざまな回復速度からは、気候変動などの大きな圧力が緩和される場合は、海洋生物の個体数、構造、機能の大幅な回復が2050年までに達成可能であることが示唆されている。海洋生物の回復は、人類にとって実行可能なグランドチャレンジであり、倫理的義務であるとともに、持続可能な未来を実現するための賢明な経済目標である。

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