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古生物学:ミャンマーで発見された白亜紀のハチドリサイズの恐竜

Nature 579, 7798 doi: 10.1038/s41586-020-2068-4

ミャンマー北部で見つかる約9900万年前の琥珀に封入された骨からは、他の堆積環境では通常保存されないような、小型の動物相の軟部組織や骨格構造についての前例のない手掛かりが得られる。そうした標本には多様な脊椎動物のものが含まれるが、そのうちエナンティオルニス類鳥類の骨格が保存されている標本はこれまでに7点報告されており、それら全て(成体と見られる少なくとも1点を含む)は石質物質から回収された標本よりも小さい。本論文では、保存状態が極めて良好な小型の鳥類様頭蓋について報告する。その特徴から、この頭蓋は新属新種のものと立証され、我々はこれをOculudentavis khaungraaeと命名した。この恐竜は既知で最小の中生代恐竜と見られ、そのサイズは最小の現生鳥類マメハチドリ(Mellisuga helenae)のそれに匹敵する。このO. khaungraae標本には、頭蓋の融合の独特なパターンやトカゲの眼に似た固有派生形質的な眼の形態など、小型化の制約を示唆する特徴が複数保存されている。円錐状に並んだ強膜小骨は瞳孔が小さかったことを明示しており、これは昼行性の活動を示唆している。小型化は隔離された環境で起こることが最も多く、従ってOculudentavisの小さなサイズは、この琥珀がテチス海横断島弧(Trans-Tethyan arc)を構成する島の1つで形成されたとする以前の提案と一致する。本種のサイズおよび形態は、これまで知られていなかったボディープラン、そしてこれまで発見されていなった生態を示唆している。今回の発見は、脊椎動物の体サイズの下限を明らかにする上で琥珀封入物が持つ可能性を浮き彫りにするものである。

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