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細胞生物学:相分離がオートファゴソーム形成部位を構築する
Nature 578, 7794 doi: 10.1038/s41586-020-1977-6
多くの生体分子は液–液相分離を経て液体状の凝縮体を形成し、これらはさまざまな細胞機能に関わっている。オートファジーは、オートファゴソームを用いてこのような凝縮体を分解できる。オートファゴソームは二重膜で囲まれた構造で、酵母ではプレオートファゴソーム構造体(PAS)においてde novoに合成される。PASに関係するタンパク質として複数のAtgタンパク質が明らかにされているが、PASはサイズが小さく、脆弱であるため、その物理化学的性質や機能特性は不明であった。今回我々は、PASの実体がAtgタンパク質からなる液体状の凝縮体であることを示す。オートファジーを開始させるAtg1複合体はin vitroで相分離して液滴を形成し、相分離を阻害する点変異やリン酸化があるとin vivoでのPAS形成が妨げられた。in vitro実験では、Atg1複合体の液滴が特異的なタンパク質間相互作用を介して膜に結合できることが分かり、PASがin vivoで液胞膜に局在する理由が説明できた。オートファジーでは相分離が非常に重要で能動的な役割を担っており、その働きによってPASでオートファジー装置が組織化されると、我々は考える。

