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がん:PIK3CAバリアントはグリオーマ発生中に脳の過活動を選択的に開始させる

Nature 578, 7793 doi: 10.1038/s41586-020-1952-2

グリオブラストーマ(神経膠芽腫)は一般に致死型の脳腫瘍で、多数の病態生理学的表現型を示し、その多くはニューロン微小環境との相互作用を介している。最近の研究では、ニューロン活動の亢進が、グリオブラストーマの増殖と進行に重要な役割を持つことが示されている。グリオブラストーマとニューロンの間に相互クロストークがあるのかどうかは、まだよく分かっていない。それは、これらの腫瘍がニューロン活動を亢進させるようにその環境を作り直す仕組みの基盤となっている機構が知られていないからである。今回我々は、グリオブラストーマを自然発症するマウスモデルを用いてハイスループットのin vivoスクリーニングプラットフォームを開発し、PIK3CAの複数のドライバーバリアントを明らかにした。これらのバリアントによって誘発された腫瘍は多様な分子特性を持ち、それらが脳の過興奮性やシナプス構成要素のリモデリングの選択的な開始として現れることを示す。さらに、これらの腫瘍ではグリピカン(GPC)ファミリーの分泌性メンバーが選択的に発現しており、GPC3はグリオーマ(神経膠腫)発生と過興奮性を促進した。まとめると我々の研究は、関連はあるが別々のバリアントにより誘導される多様な腫瘍表現型を機能的に精査することの重要性を示しており、グリオブラストーマがニューロン微小環境を変化させる仕組みを明らかにしている。

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