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ウイルス学:全身的なHIVおよびSIV潜伏を、in vivoでの非カノニカルなNF-κBシグナル伝達を介して再活性化する

Nature 578, 7793 doi: 10.1038/s41586-020-1951-3

長期にわたって持続的にHIVに潜伏感染している静止状態のCD4+ T細胞は、HIV感染の治癒に対する最大の障害であり、その理由はこのような細胞が数十年にわたる抗レトロウイルス療法(ART)にもかかわらず持続的に残存できるからである。HIVリザーバーを根絶するには、ウイルスを完全に抑制し得るARTを、概算で70年以上にわたって持続的に行うことが必要とされている。代わりに、HIVの潜伏状態からの再活性化誘導を行えば、リザーバー中のウイルスの減少を加速する可能性があり、従って根絶までの時間が短縮されるだろう。前臨床動物モデルおよび臨床試験で以前に行われた、潜伏中のHIV再活性化の試みでは、末梢血中でのHIV誘導が測定されていて、組織リザーバーはほとんど注目されず、限定的な効果しか見られていなかった。今回我々は、非カノニカルなNF-κBシグナル伝達経路のAZD5582による活性化が、HIV感染ART抑制骨髄–肝–胸腺(BLT)ヒト化マウスとSIV感染アカゲザルの血液と組織でHIV RNAおよびSIV RNA発現を誘導したことを示す。AZD5582投与後の組織由来の静止状態CD4+ T細胞の解析によって、アカゲザルのリンパ節でのSIV RNA発現の増加と、ヒト化マウスの解析したほぼ全ての組織(リンパ節、胸腺、骨髄、肝臓と肺を含む)でのHIVのロバストな誘導が明らかになった。潜伏ウイルス再活性化のために有望と思われるこの方法は、HIV持続感染の全身クリアランスを行う適切な手段と組み合わせることで、HIV根絶の機会を大幅に増大する。

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