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アルツハイマー病:アルツハイマー病ではクローン増殖したCD8+ T細胞が脳脊髄液を巡回する

Nature 577, 7790 doi: 10.1038/s41586-019-1895-7

アルツハイマー病は治療不能な神経変性疾患であり、神経炎症が非常に重要な作用を持っている。しかし、アルツハイマー病における適応免疫応答の関与はほとんど知られていない。今回我々は、複数のコホートについて統合解析を行い、アルツハイマー病における末梢および中枢の適応免疫の変化を突き止めた。我々はまず、末梢血単核球のマスサイトメトリーを行い、CD8+ Tエフェクター記憶CD45RA+(TEMRA)細胞数の増加からなるアルツハイマー病の免疫シグネチャーを発見した。2つ目のコホートでは、CD8+ TEMRA細胞は認知機能と負に関連することが分かった。さらに、単一細胞RNA塩基配列解読から、これらの細胞ではT細胞受容体(TCR)シグナル伝達が増強していることが明らかになった。また、3つ目のコホートでは、単一細胞TCR塩基配列解読のいくつかの戦略を用いて、アルツハイマー病患者の脳脊髄液中に、クローン増殖したCD8+ TEMRA細胞を発見した。さらに我々は、機械学習、クローニングおよびペプチドスクリーニングを用いて、アルツハイマー病患者の脳脊髄液中のクローン増殖したTCRがエプスタイン・バーウイルスの2つの異なる抗原に対する特異性を持つことを証明する。これらの結果は、アルツハイマー病の血液および脳脊髄液における適応免疫応答を明らかにしており、加齢に伴う神経変性によって影響を受けた脳の髄腔内空間には抗原を経験したクローン性のT細胞が巡回しているという証拠を示している。

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